おっさん冒険者ケインの善行 (デジタル版ガンガンコミックスUP!)
1巻についての紹介です!
あらすじ
20年間毎日せっせと薬草採取に励んできた、善良だけが取り柄のDランク冒険者ケイン。
偶然手に入れた超レアアイテム「蘇生の実」を、Sランクの神速の剣姫アナストレアに銀貨3枚で譲った時から、ケインの日常は一変する!
バトルありコメディーあり美少女ありの、おっさん系【究極】癒しファンタジー!!
おすすめ度 : ★★★★☆
絵の綺麗度 : ★★★☆☆
主人公最強度 : ★☆☆☆☆
コメディ度 : ★★★☆☆
最強ものではない、ほのぼの系異世界漫画。
主人公による善行によって様々な人が救われ、それが巡り巡って自分に戻ってくる幸せが心地よい。
強キャラの三人娘たちがケインのご執着な姿も面白い。
最強主人公ものの物語とは対照的な、弱主人公のほのぼのドタバタ系異世界物語です。
転生系ではなく、初めから異世界の冒険物語なので、トラックにひかれる必要はなし。
すぐにストーリーに入りこめることはいいことです!
余談はこのくらいにして、主人公ケインのことをまず語りましょう。
ケインはDランク冒険者になって20年の中年男性です。
この世界では最上位ランクがSで、最下位ランクがDです。
そのため、20年間最下位ランクということは、かなりの弱さ…というより、魔物狩りをほとんどしていないため、このランクのままです。
狩をしていないということは、剣の扱いにも慣れていないので、最弱なのは変わりませんが…。
彼の冒険者稼業は専ら薬草などの素材集めです。
そして毎日素材収集の帰りに小さな祠にお供え物をして、神様を大切にしていました。
そんなケインはある日、いつものように山で素材を採取していると、とんでもないレアアイテムを発見します。
『蘇生の実』
実で作られたポーションは、死後一定時間内であれば死者を蘇生させる効果があり、市場ではとんでもなく高価な品。
もちろんテンションだだ上がりです。
売れば一気に億万長者です。
しかし、そんなときに限って邪魔が入ります。
手に入れたのもつかのま、一人の少女が急に目の前に飛び出してきます。
切羽詰まった様子の彼女。
どうやら死んだ友達を生き返らせるために、蘇生の実を探していたようです。
そんな彼女はケインの持っている蘇生の実を見つけ、譲ってほしいと懇願します。
とんでもない代物である実です、普通は相応の謝礼がなければ譲りません。
ただ…ケインはとてもいい人なので…。
困っていた彼女に同情し、普通にあげます。
あげるよって…。
このことがきっかけで、彼女とケインのすれ違い冒険が始まりました。
本作品の見どころはなんといっても、ケインにかかわる最強女性パーティーです。
蘇生の実を上げた相手はリーダーの「アナストレア」であり、国のお姫様です。
仏頂面になることが多いですが、ケインには返しきれないほどの恩を感じており、立場上直接的にかかわれませんが、彼をパーティーに入れようと考えています。
超強いお姫様なので、少し感覚がずれていますが、ケインに対する正直なところがとても可愛いです。
二人目は、ケインからもらった蘇生の実で助けられた聖女「セフィリア」。
この子はケインにべったりです。好意ビンビンなので、めちゃんこ可愛いです。
お姫様も若干嫉妬気味ですよ。
そして三人目はそんな二人のことが大好きな魔女「マヤ」です。
二人から好意をもたれているケインのことを認めていないようですが、ドタバタラブコメディ作品なので主に突っ込みを担当します。
いつかはケインに好意をもつようになるのでしょうか。
冒険者ギルド受付嬢の「エレナ」さん。
普段はケインにとてもやさしく、お姉さん的なポジションなのですが、アナストレア姫の無茶な要求に心身ともに疲れ切っています。
心の中ではブチ切れる場面も。
お姫様の容赦ない発言に表面では土下座までするエレナさん…。
素敵です(*´ω`*)
そしてパワハラに対する復讐を妄想しているシーンも可愛すぎる。
他にも数人可愛い女性が出てきますが、紹介しきれなくなるのでこの辺で。
ぜひ読んで確かめてみて下さい!
女性陣が可愛くて、若干忘れ気味になってしまうのですが、物語の中心はケインの善行によって返される幸運です。
とある理由でめちゃんこ強いドラゴンと対峙してしまうのですが、まさかの弾かれた剣が弱点に刺さり、討伐してしまいます。
さらに強プレイヤーの盗賊と戦った際には、ものすごく硬いマツボックリが降ってきて敵を倒してしまいます。
聖女の「セフィリア」さん曰く、温かいものがまもっているとのこと。
おそらく、神様または20年前に死んだとされている関わりの深かった女性によって、守られているのだと思います。
これが今後どのようになっていくのか…楽しみな作品です。
やさしいケインの性格を見ているだけでもほっこりする作品。
そこに色を付けたす女性陣の可愛さで、物語は飛躍的に面白くなっています。
読んでいない方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。