図書館の大魔術師 (アフタヌーンコミックス)
1巻についての紹介です!
あらすじ
アムンという小さな村に暮らす耳長の少年は本が大好きであったが、耳長で貧乏だった為、村の図書館を使うことができなかった。
そんな少年は差別が存在しない本の都・アフツァックに行くことを夢見る。
ある日、少年は憧れのアフツァックの図書館で働く司書(カフナ)と出会う。
この司書との出会いが、少年の運命を大きく変えることに──。
おすすめ度 : ★★★★☆
絵の綺麗度 : ★★★☆☆
主人公最強度 : ???
コメディ度 : ★☆☆☆☆
本を大切にする――物語の沿ったことが、漫画の紙質にも表れている。
Amazonレビューでそこそこのレビュー数があるにも関わらず、最高評価であること。
他の異世界漫画とはかなり趣向がことなる作品なので、同じ物差しで評価するのが難しい漫画です。
まず注目すべきが漫画の表紙。
他の漫画と異なり、質感のいいものを使っています。
また、本にバーコードなどの不要な情報がない凝りよう。
…あれ、どうやってレジ通したんだろう(*´ω`)?
肝心な内容ですが、図書館という題名が示すとおり、本を主題にした物語です。
本が大好きな少年(シオ)は耳が長いという特徴と、貧乏なのに学校に通っているということでいじめに会っていました。
そして大好きな本がたくさん置いてある図書館も、差別によって利用できません。
母親代わりの姉は自分のように苦労しないために、一生懸命に働いてシオを学校に通わせているのに、いじめに会うとは…。
なんとも悲しいことですね。
そんなシオにも転機が訪れます。
本の都と呼ばれている場所「アフツァック」の本を守る職員、「カフナ(司書)」一行が村へ訪れます。
定期巡査のような形でしたが、カフナの一人であるセドナが置き忘れた本を読んでしまいます。
司書たちは本に対して差別を行わないため、セドナは怒るようなことはしません。
それだけでなく、別の本をシオに譲ってくれました。
「本にはね、あらゆる者の一生を大きく動かす力がある」
だから司書は本をすべての人に届ける義務があるとセドナは言います。
それゆえに、本が大好きなシオが読むことのできない差別を受けることに、憤りを感じます。
しかし、セドナの目の届かないところで、シオに渡した本も貧しさゆえに盗んだと勘違いされて没収されてしまいました。
その後、栄養失調で姉が倒れ、偶然セドナが本の知識で助けますが、畳みかけるように図書館で火災が発生します。
火災の原因は”魔術書”と呼ばれる本に宿っていた火の精霊が暴走したことです。
この魔術書の管理も司書の役目――セドナや他の司書たちは精霊を魔術で抑え、本の修復により事態を収拾しました。
その姿を見たシオはカッコよさと優しさに憧れ、司書を目指すことを決意します。
そして7年後―――シオの旅が始まります。
ここまでが1巻の内容です。
ストーリーもさることながら、漫画の表現も映画を見ているような感覚にさせてくれます。
上手く表現でいませんが…一読することをお勧めします!