なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? (MFコミックス アライブシリーズ)
1巻についての紹介です!


あらすじ
地上の覇権を争う五種族の大戦が、人間の勝利に終わった時代。
だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された――。
世界から忘れられた少年が「真の世界を取り戻す」ファンタジー超大作、開幕!
おすすめ度 : ★★★★★
絵の綺麗度 : ★★★★☆
主人公最強度 : ★★★☆☆
コメディ度 : ★★☆☆☆
おすすめポイント(ネタバレなし)
あおり文に書かれている「今一番『その先』が気になるファンタジー超大作」という一文が、文句なしに当てはまること。
読み終わった後、次が早く読みたくなる作品です。
加えて細かい線まで綺麗に描かれ読みやすく、一枚絵は驚くほどにカッコイイ。
内容紹介(ネタバレあり)
百年前―――人間を含めた五種族大戦勃発し、人類は劣勢を強いられていた。
しかし、たった一人の人間――予言者「シド」の活躍により、他種族たちを墓所へと封じることに成功する。
それから百年。
人類は兵役こそあれど、平和な日常をおくっていた。
世界観は↑のような感じです。
そして日常の生活を送りながら、主人公の「カイ」は一人だけ他種族たちの墓所脱走を警戒していました。
百年間一度も墓所から他種族が出てくることはありませんでしたが、カイはだけは常に警戒をしています。
というのも、10年前に一度カイは悪魔の墓所に落ちています。
そこで封印された悪魔たちとともに、予言者「シド」の剣を見ていました。
いつか悪魔達が墓所から這い上がってくるのでは…そんな気持から墓所の見張りを熱心に行っていたのです。
そしてその時は急に訪れます。
休暇を楽しんでいたとき、突如目の前の景色が歪み始めます。
暗転した視界に一言――
「世界の『上書き』を開始する」
次に目が覚めた時、そこは別世界のような荒廃した場所でした。
ボロボロに崩れたビル、異様な空気…
そして目の前に現れたのは「悪魔族」!
墓所に封印されていたはずの悪魔族が、なぜか地上にいるのです。
初めてみるその相手とカイは対峙し、戦闘が始まります。
カイの持つ武器である銃剣「亜竜爪(ドレイクネイル)」は人間の叡智を集結して作られたものであり、対悪魔にも効果は抜群です。
下級とみられる悪魔を退け、別の悪魔と戦闘になろうとしたとき…閃光弾とともに助けが介入します。
拾われたカイはその助けられた相手に見覚えがありました。
サキとアシュラン…共に兵役中に任務を行っていた仲間です。
しかし、どうしてか彼らと話が合いません。
彼らはカイのことを初対面と言います。
この世界でカイだけが忘れ去られた存在になっていました。
上書きされた世界では人間は大戦で敗れており、英雄「シド」は存在しません。
それなのに、本来他種族が封印されていた墓所は存在し、英雄の剣は存在しています。
そして、その剣を求めて墓所へ行くと、そこには光輝く剣が…。
剣に触れると――カイは一人の天魔が捉えられている空間へと飛ばされます。

天魔を英雄の剣で助け出したのもつかの間、背後には謎の歪な敵が現れ―――

なんとも気になる終わり方です!
全体的に、英雄を尊ぶ少年が、自分自身が英雄へと成長していく『英雄譚』のような物語です。
勝手な予想ですが、予言者「シド」は実はカイなのでは…と思っております。
(安易すぎるかなぁ)
作画の「ありかん」さんは自身初の漫画ですが…ここまで綺麗なのはすごい!
兎にも角にも、絵が綺麗で主人公もカッコイイ、物語も惹きつけられるものがある――1巻からこのような内容の漫画は久しぶりに読みました!
最高におすすめなので、是非読むことをお勧めします。